オルメルト首相来日に関する要望書

2008年2月25日から28日にかけて、政府の「公式実務訪問賓客」としてイスラエルのオルメルト首相が来日します。

天皇皇后との会見や福田首相との会談を予定しているほか、2月26日には東京のホテルニューオータニで、首相に同行して来日するイスラエルの有力企業約20社が参加するセミナーが開催されるとのことです。

また、オルメルト首相は、イスラエルによる封鎖によって危機的な状況にあるガザ情勢に関して、日本滞在中に米国のライス国務長官との会談も予定しているとのことです。

オルメルト首相来日に関して、関係各位に対し以下の要望書を提出しました。

オルメルト首相来日に関する要望書

総理大臣 福田康夫 様
外務大臣 高村正彦 様

同報:
エフード・オルメルト首相
ツィピィ・リブニ外相
ニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使
コンドリーザ・ライス米国務長官

.私たちは、今月25日に予定されているイスラエル首相エフード・オルメルト氏来日に強く反対します。また、オルメルト首相が来日するかしないかにかかわらず、現状において、日本がイスラエルとの経済関係・外交関係を強化することにも反対します。なぜなら、現在、イスラエルはパレスチナ市民に対する戦争犯罪をはじめとして、数多くの国際法違反となる行為を行っており、これらの違法状態が是正されないまま、両国の国交を深めることはイスラエルの違法行為に正当性を与える危険をはらんでいると考えるからです。

イスラエルが行っている、民族浄化政策とよぶべきパレスチナ市民への抑圧は、かつての南アフリカ政府が行っていたアパルトヘイト政策に匹敵する非人道性と違法性を有するものです。日本政府は、イスラエルに対する経済制裁を含め、同国に国際法を遵守させるための努力義務を有すると私たちは考えます。とりわけ、ユダヤ人入植地建設などのジュネーブ第4条約違反行為に対して、日本政府が同条約締結国の義務として、条約の尊重を確保するために必要なあらゆる措置をとるよう求めます。

.私たちは、オルメルト首相が来日するかしないかにかかわらず、あらゆる機会を通じ、日本政府がイスラエル政府に対して、以下の項目について要請するように求めます。

(1) 今月に入ってから、バラク防相は、ガザ侵攻の可能性を強く示唆しています。現在の危機の原因は、ガザ封鎖とハマース政府との対話拒否というイスラエルの政策および活動家・市民に対する暗殺作戦にあり、イスラエルのガザ侵攻は、同地区のさらなる人道危機および政治的不安定を招くものであり、絶対に行ってはならない戦争犯罪です。これらの問題に関して特に次の点を要請することを求めます。

(2) イスラエル住宅相は、今月12日、東エルサレムのユダヤ人入植地に新たに1120戸の住宅建設の計画を発表しました。また、2004年7月の国際司法裁判所による勧告にも関わらず、イスラエルはいまだにパレスチナ西岸地区における「隔離壁」を撤去しておらず、一部の地域ではいまだに「壁」の建設を続行しています。先月25日には、西岸地区ビルイン村での「隔離壁」に対する抗議行動の現場近くにいた日本人旅行者をゴム皮膜弾で狙撃し、重傷を負わせる事件が発生しています。これらの問題に関して特に次の点を要請することを求めます。

(3) 現在、被占領地全域でイスラエル軍によるパレスチナ人家屋の破壊が行われています。今月6日には、ヨルダン渓谷地域のハディーディー村で4軒、7日にはエルサレム旧市街で2軒の家が破壊されました。他にも各地でパレスチナ人の所有する建物の破壊と土地の強制収容が報告されています。とりわけ、日本政府のイニシアチブで進めている「平和と繁栄の回廊構想」の対象地とされているヨルダン渓谷地域では、家屋破壊や移動制限など、非人道的な占領政策が集中的に行われています。ハディーディー村での家屋破壊は昨年8月以来4度目となります。また、ファサーイル村では村民が建てた村の小学校に対して破壊命令が出されています。同地域における開発を通じた「平和と繁栄」を提唱する日本政府には、この地域の人々の生活を破壊する行為をただちに停止するようイスラエルに要請する道義的義務があります。これらの問題に関して特に次の点を要請することを求めます。

2008年2月24日提出

【賛同者】

役重善洋(パレスチナの平和を考える会)
木谷公士郎(司法書士)
松本朗(ATTAC関西グループ)
ビー・カミムーラ(ナブルス通信)
井上依子
岡田雅宏(一市民)
安藤滋夫(パレスチナの平和を考える会)
川人理恵(フリーター)
村井祥平(大学生)
ヒデヨヴィッチ・ウエースギ(ロック音楽等演奏家)
うづるりこ
青柳行信(NGO人権・正義と平和連帯フォーラム・代表)
加藤菊緒
松元保昭(パレスチナ連帯・札幌)
橋野高明(日本キリスト教団・牧師)
浜野研三(大学教員)
田中和恵(百万署名千葉連絡会)
糸田木小吾(漂流組合員)
神田初枝
浜中彰(イスラムのホームページ)
赤瀬イマン
真野玄範
大野裕(教員)
攝津正(芸音音楽アカデミー代表)
水野浩重(DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ)
坂下茂(フリーター)
伊藤敦子
豊田護
中島健(全国被爆者青年同盟委員長)
久世裕子(アムネスティインタ-ナショナル日本 会員)
清末愛砂(大学教員)
長船青治(<パレスチナに献花を>)
益岡賢(東京東チモール協会)
池田香代子(9条世界会議呼びかけ人共同代表)
宮崎
高木正(千葉高教組東葛支部書記長)
古屋泰(翻訳業)
太田光征(中選挙区比例代表併用制提唱者)
柏原登希子(STEPbySTEP平和)
粟飯原文子(学生)
土屋正紀
関本晃
中村泰子
内田理奈
杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)
本山央子(アジア女性資料センター・事務局長)
フジワラトシカズ
西村木綿(京都大学・院生)
浜口克己
八木孝三(市民)
野崎泰伸(立命館大学「生存学創成拠点」客員研究員)
浅井桐子(旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行員会)
松原恵美子(高校教員)
岡田有生
向井拓治(医師)
森俊一
丹羽雅代(アジア女性資料センター)
稲荷明古(京都市民)
佐々木裕(「みんなで佐倉市をよくする会」代表)
桜井まり子(パレスチナの子供の里親運動)
渡久地弥生
宇佐美信二
平野妙子
松宮光興(えびな九条の会、他)
永久教子(I女性会議・大阪)
永久睦子
秋山宣子
紺野茂樹(東大院OD、社会哲学・社会理論研究者)
木村幸雄
横山雄一
豊嶋修二(IFP)
渡辺容子(杉並の不当な教科書採択取り消し裁判の会)
中島雅一(ウリ-ジャパン)
川辺希和子
平野慶次(京都市民)
坂本勝(遊興庵)
高木啓子(草津市民)
林英樹
松田明
小笠原俊文(東京都三鷹市)
高薮繁子
村山盛忠(日本キリスト教団牧師)
長田満江
蒲牟田宏(関西合同労組)
石田勝啓(関西合同労組)
松田耕典(関西合同労組)
宮崎庸人(関西合同労組)
橘秀郎
榛木恵子(関西NGO協議会)
森和樹(関西よつ葉連絡会)
山田将夫(釜日労)
下村俊彦(関西よつ葉連絡会)
松村素子(労働者共闘)
四方哲((株)ロシナンテ社)
下村純子(ひこばえ)
山本純(アジア共同行動・京都)
山内勇志
南伊紀子(AMネット)
河西祥子(ひこばえ)
大江政一
寺本勉(ATTAC関西グループ)
嶋道まどか
山田洋一(人民新聞社)
浅田義信
三嶋利昭
仲村実
塚本泰史
小湊忍
堀池正次郎
星川洋史(関西共同行動)
信原孝子(パレスチナの平和を考える会)
池田良二
後藤裕己
新星嘉孝(おお川水辺クラブ)
松平尚也((特活)AMネット)
武田かおり((特活)AMネット)
神田浩史((特活)AMネット)
根本博(泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会)
藤岡正雄(つぶて書房)
内富一(ジュビリー関西ネットワーク)
藤本伸樹(アジア・太平洋人権情報センター)
斉藤郁夫(大阪教育合同労組)
小西昌(西淀川野宿者支援)
山内義広
尾形淳(関西新時代社)
松尾和子
松尾哲郎(自営業)
鈴木隆
垂見徳仁
田島美佳
中桐康介(釜ヶ崎パトロールの会)
佐藤零郎
山崎洋(パレスチナの平和を考える会)
増田都志美(労働者)
斎藤春美
水野真理
北村聖美
有馬圭子
植田さやか
吉田一平
桜井尚之(無所属、日本語教師)
Taeko J. Ndagga(主婦)
斉藤一清
久保田実千江(パート)
菅野幸枝
松田一樹
石原博樹(自営業)
及川稜乙(あづみの道草あかとんぼの会代表)
浅田明(Freelance Mathematician)
安部芳裕
細野秀太郎(編集者)
福島陽子
しみずさつき(RAWAと連帯する会)
蓼沼紘明
Toppie!(A-menace collective)
真田哲也(福島大学教員)
藤井悦子(アジェンダ・プロジェクト)
若杉大介
岡田剛士(自営業)
大西佐知子(自営業)
大谷健造(会社員)
石井明美(リタイアーの一市民)
橘陽一郎
あだちこずえ(日本基督教団鳳教会牧師)
吉田真治(自営業)
木村穣(KDML暫定コーディネータ/ピースムービーメント実行委員会)
岡崎紀子(主婦)
大道魯参(禅センター住職、大学教授)
白鳥紀一
原田恵子(関西共同行動)
佐藤知明
茂櫛舞(イタリア在住)
神崎雄二(日本聖公会東京教区エルサレム教区協働委員会委員長)

以上173名他、匿名51名 [計 224名]

[受付順]


パレスチナの平和を考える会