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パレスチナの平和を考える会

ガザ支援船に対する海賊行為と搭乗者に対する虐殺行為への抗議行動

2010年5月31日未明にイスラエル軍によって行われたガザ支援船に対する海賊行為と搭乗者に対する虐殺行為に抗議するため、翌1日、私たちは神戸のイスラエル名誉領事館前およびJR大阪駅前で緊急行動を行いました。

在神戸イスラエル国名誉領事館前では、約30名の市民が集まりました。建物の4階にある領事館に申入書を提出しに行くと、事務所は閉められており、仕方なく、その貼り紙の上に申入書を貼り付け、領事館前の歩道で30分ほど、抗議のアピール行動をしました。神戸だけでなく、大阪や京都からも今回の出来事に衝撃を受けた人々が駆けつけ、イスラエルの犯罪行為を強く批判し、ガザの人々との連帯を表明されました。

また、いなみ哲男衆議院議員からは、次のようなメッセージが届けられ、読み上げられました。

本日の抗議と申し入れ行動にすぐにでもはせ参じたいところですが、国会を離れることができませんのでお集まりの皆さんに私の思いを託して連帯のメッセージをお送りいたします。イスラエルがこれまで行ってきたことはもちろん許せませんが、今回行われた殺人行為はどんなことがあっても見逃すことはできません。ひとりの国会議員として日本政府がはっきとした立場を国際社会に示し、イスラエルの非道がすべて裁かれパレスチナが解放されるよう努力を惜しみません。

衆議院議員 いなみ哲男

その後、JR元町駅前と大阪駅前でも情宣行動を行い、いつになくビラの受け取りも良く、用意した500枚はあっという間になくなりました。情宣行動には、全体で約50名の市民が参加しました。

申入書

イスラエル国首相 ベンヤミン・ネタニヤフ 様
在日本イスラエル国大使館 特命全権大使:ニッシム・ベン=シトリット 様
在神戸イスラエル国名誉領事館 名誉領事 三宗 司郎 様

パレスチナ・ガザ地区近海におけるイスラエルの犯罪行為に関する申入れ

昨日未明、貴政府の特殊部隊が、ガザ地区に向かって公海上を航行していた「自由ガザ船団」Freedom Flotilla を襲撃し、約10名の市民を殺害し、60名以上を負傷させた事件について、私達は、パレスチナにおける公正な平和を願う日本市民として、深い憤りと悲しみを表明します。

1400名以上の犠牲者を出したガザ住民虐殺から1年半近くが経つ今も、ガザ地区は、イスラエルの封鎖政策によって、国連を通じた人道援助を受けることさえも妨害され続けてきました。

国連やEUなど、国際社会が繰り返し要求し続けてきたガザ封鎖の解除をイスラエルが頑なに拒み続けるなか、世界中から集まった約750人の平和活動家・人道支援家が、「ガザ自由船団」に乗り込み、人道的危機状況が深まるガザの人々に、建材・車椅子等の支援物資1万トンを届けようとしていた矢先の出来事でした。

私達は、公海上における非武装の市民ボランティアに対する武力攻撃というイスラエル軍による前代未聞の犯罪行為に対し、貴政府が国際法にのっとり、一刻も早く以下の措置を取られることを要求します。

一、今回の虐殺について、真相調査、被害者・犠牲者遺族への謝罪と補償、責任者処罰を迅速に行うこと。

一、2008年12月末から翌1月にかけて行った住民虐殺についてもゴールドストーン報告書の勧告に従い、一刻も早く、真相究明、被害者・犠牲者遺族への謝罪と補償、責任者処罰を行うこと。

一、ガザ地区の封鎖を即時無条件に解除し、ガザ地区への物資や人の出入りが自由にできるようにすること。

2010年6月1日

「ガザ自由船団」に対するイスラエルの虐殺行為に抗議する6・1緊急行動 参加者一同