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イスラエルによるガザへの攻撃で小学生が犠牲に
2004年2月8日(日)



ガザ市:7歳のタレク君が通学しているとき、イスラエル軍のヘリコプタ ーがガザ市の混雑した通りのなかの一台の車にミサイル攻撃をした。 2月7日、土曜日の朝10時頃の突然の出来事だった。

その地域の多くの生徒が午後のクラスに出席するために通学している とき、攻撃は起きた。何十人の子ども達が、車にミサイルが当って爆 発するのを直接目撃した。車は巨大な炎に包まれ、混乱と恐怖、パ ニックが子ども達や通行人の間に広がった。

二人の学童、ハッサン(14歳)とニダール(13歳)は、現場にいて、 100メートルも離れていない場所から何が起きたのかを見た。「友達 と一緒に歩いていると、突然、大きな爆発で辺り一帯が衝撃を受けて、 一台の車が大きな炎に包まれているのが見えました。人々はあらゆる 方向に向かって逃げました。それから、僕は一人の少年の体が吹き飛 ばされて、車から10メートルほどのところに倒れているのに気付きました。 僕は彼に駆け寄り、そして、それが、僕の近所に住んでいる少年、タレ クの死体であることに気付きました」。ハッサンはこう言った。

救急車がすぐに現場に到着し、負傷者や死者を運んだ。「この辺 はどこも血だらけだったんだ」と、13歳のニダールは攻撃のあった場所 を指さしながら言った。「僕たちはみんな午後の授業に行く途中だ ったから、この道にはいっぱい子ども達がいたんだ。僕は少なくとも、けが をして、泣き叫んだり、血を流している少年を15人は見たよ」と、ニダー ルは続けた。

この空爆は、ウェフダ通りにあるガザ市立図書館からちょうど通り を横切ったところで起きた。図書館のなかにいた二人の職員が、 割れた窓ガラスとミサイルの破片でけがをした。たまたま図書館 の外にジープを停めて人を待っていた二人のガザ市の職員も同 様にけがをした。

その後、パレスチナの保健関係機関[Palestinian health sources]からのアナウンスで、二人が死亡し、12人以上が負 傷したことが分かった。負傷者のほとんどはガザ市の大きな病院 [おそらくシファ病院]で手当を受けている。パレスチナでの報道 によると、暗殺された車の運転手は、エルサレム防衛団[Saraya Al Quds Group、 イスラム聖戦の軍事組織]に属する25歳のパレスチナ人民兵、 アル・シャミだという。メディアに届いた声明によると、同日、この 武装グループはメンバーの暗殺に対する復習を誓ったとのことだ。

タレクの家族は地元で葬儀を行い、多くの人々や同情した人た ちが両親にお悔やみ金を渡した。

タレクの友人達も出席していて、友人を失ったことで、悲しそうに、 そして、ショックを受けているように見えた。多くの人がパレスチナ の旗を持っていた。そのなかに、タレクの友達で、サッカーチーム の仲間だった15歳のスヘイルもいた。「僕らはみんな同じチーム にいて、タレクはゴールキーパーだったんだ。彼はゴールキーパー がとても好きだった。そのことをとても誇りに思っていた。試合のと きは必ずキーパー用の当て具を付けていたよ。」と、スヘイルは 話した。

スヘイルがタレクのことを話していると、他の男の子達も集まってきた。 「あいつは一緒にいて本当に楽しいやつだった。いつも僕らを笑わそう としていたんだ。本当に悲しいよ。彼が死んだって聞いたとき、僕らは みんな泣いたんだ」と、アシュラフという名の友達が言った。

2004年2月8日  B・サーメド

→英語原文



ガザ市中心部でイスラエルのヘリコプターが一台の車を空爆した場所でミサイルの破片を見せびらかす学校の子ども達
ガザ市ウェフダ通り、2月7日


ハッサン(左)とニダール(右)は空爆を目撃した。そして背後の路上で、一人の友人が殺され、多くの人が負傷するのを見た。
ガザ市、2月7日


大通りで車がミサイル攻撃を受けた後、ガザ市立図書館は閉鎖された。


15歳のスヘイルは、友人のタレクを失ったことにショックを受け、悲しんでいる。葬式に出た後、「抵抗旗」とパレスチナの旗とともに。






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