前へ                 INDEX                 次へ 

乗っ取られた救急車が恐怖と銃弾をまき散らした    2002年3月14日(木)


ガザ市のビーチ・キャンプの路上で救急車がいきなり発砲騒ぎをやりだしたのは、これまでで最も異様で異常な出来事の 一つだった。どうして、そんなことが起こったのだろうか?

3月10日の夜、イスラエルの戦車がジャバリア難民キャンプを攻撃したとき、多くの救急車が、倒れた負傷者を救出するために現場に急行した。

しかし、一台の救急車はあきらかに、キャンプへたどり着かなかった。3人のイスラエル特殊部隊が救急車を停止させ、乗っ取ったのだ。彼らは、車をガザ市に向かってUターンさせ、市の郊外にあるビーチキャンプをめざした。キャンプに乗っ取られた車が到着するやいなや、車中の人々は道行く人々に向かって機関銃を撃ち出した。車は、通行人を銃撃しながら、高速で走り続けた。

パレスチナの公安警察の車がそのことに気付き、銃を発砲している救急車のあとを追いかけた。車は1時間半にわたり、追跡をした。その間、乗っ取られた車の中の人々は、側道に向かって発砲を続けた。ついに、彼らはガザ北部のユダヤ人入植地の方向へと、なんとか逃げ切った。しかし、多くの人々が撃たれて、重軽傷を負った。

最近、パレスチナ保健相と関係NGOは、最近のイスラエルによる救急車に対する攻撃について、深い憂慮を表明した。イスラエルの戦車が、救急車を押しつぶし、銃撃することで、彼らがキャンプに入るのを妨害しているところが目撃され、撮影されている。さらに、先週、一人の医者が、西岸の難民キャンプに入る通行許可を待っている間に、救急車の運転手とともに、車中で射殺された。言うまでもなく、他にも、救急医療の分野で働く何十人もの人々が、純粋に人道的な仕事を遂行している最中に、負傷し、また、死の危険に直面している。

このようなニュースや映像は、様々なアラブ諸国の衛星放送で定期的に報道されている。しかし、その一方で、CNNとBBCの二大国際メディア−−は、このような事実の放映を意図的かつ慎重に隠蔽している。それは、イスラエルに都合の良いように、偏向し、歪曲され続けている現在の報道のあり方の一部分なのである。

2002年3月14日
ガザ市

B.サーメド


→英語原文










  前へ                 INDEX                 次へ